
前回は準備編をお伝えしました。
今回は、実際に留学している最中のコツをお伝えしていきます。
意思をはっきり伝えること
フィリピン人はおしゃべりが大好き。いつも授業の最初は雑談から入ります。その雑談が盛り上がってしまうと、1時間しゃべりで終わってしまうということもしばしば。
また、いつもの先生がお休みの日はサブティーチャーがその授業を受け持ってくれます。
はじめましての先生と、自己紹介から始めるとなるとなおさら時間が取られます。
おしゃべりは楽しいし、勉強になるけれども、カリキュラムを進めたい…
そんな時はしっかり、はっきり、自分の意思を伝えましょう!!
「Talking with you is also very fun.
But I need to promote the curriculum. Let’s start the class.」
(あなたと話すこともとても楽しいです。しかし、私はカリキュラムをすすめる必要があります。授業を始めましょう。)
また、自分の要望も伝えておくと、授業がより有意義なものになりますよ。
・ 発音を良くしたいから、聞き取れないところを細かく直してほしい。
・楽しく英語を学びたいから、あまり厳しく注意しないでください。
授業中も同様に、自分の意思を伝えましょう。相手はプロフェッショナルです。自分の意思を伝えて嫌な顔されることはまずありません。日本人は比較的これが苦手ですが、同じ生徒でも他の国の友人たちは子どもであれはっきり意見を述べています。
・その単語は後で調べておくので、今は先に進めましょう。
・その文法は理解できています。しかし英語で説明ができないだけです。次回までに英語で説明できるようにしておきます。
・その新しい単語で、例文を3つ作ってみます。聞いてください。
・その単語今すぐ調べたいから、少し時間をください。
自分好みにカスタマイズできるのがマンツーマン授業の強みです。自分のペースで進めていきましょう。
とにかく話しかけること
こんなにも周りに外国の方がいて、ゆっくり会話ができる機会を日本で持とうと思ってもなかなか難しいものがあります。
「隣に座ったら、みんな友人!!」 それくらいの気持ちで、たくさん声をかけましょう。
私は、日本人に声をかける事は全く抵抗がないのですが、英語となると本当に恥ずかしくて…
それでも、もう一生会わない方々かもしれないし。旅の恥じはかき捨てですよ!!
アウトプット は、何よりも効率の良い勉強法です。
留学に来ている方々の目的は1つ、英語を話せるようになることなので、 嫌がられる事はまずないでしょう。
体感としては、10人目位から慣れてきた気がします。
特に勉強になったのが、サウジアラビア人のヨセフとの会話です。彼の国の文化は非常に独特で、興味津々話題が尽きることがありません。これを聞きたい、これを話したいと言う意欲は強エネルギーです。勉強にうまく生かしましょう。
ランチや夕食、土日に一緒にカフェに行ったり、国際交流を楽しんでくださいね。
留学中、なんだか暗い顔をしている日本人の友人たちに、どうしたのかと聞いてみると
・ 自分の進歩を感じない
・話しかけられない
・外国の友達ができない
・ うまい発音でしゃべれない
・語彙力がなさすぎて、会話が続かず相手に申し訳ない
などなど、ネガティブな思考が彼らの行動を邪魔していました。
私たちは英語が完璧では無いから勉強しに来ているのであって
私も相手に完璧を求めないように、相手も私に完璧を求めてはいません。
発音がよくなくたって、伝わればいい。
ボキャブラリーがなかったら、その場で調べればいい。
アウトプットした言葉は1人で暗記した時より、むしろ記憶に残ります。
日本人は謙遜が過ぎることがあります。これはある先生が私にしてくれた話なのですが、
「Can you speak English?」と聞いて「No, I can’t speak English」と答えるのは日本人ぐらいだと。
笑えますよね。英語しゃべれてるじゃん。
トルコの友人が覚えている日本語はたったこれだけです。
「天ぷら、寿司、納豆、私の名前は〇〇です。ありがとう。」
これを言えるだけで、僕は日本語が話せる!!すごいでしょ?と言っていましたよ。素敵だなと思いました。
彼のようなマインドで生活できたら、失敗もこわくなくなりますよね。
とにかく、細々した事は気にしないことです!!
「私は英語0歳児、私は英語赤ちゃん。」留学中、何度も自分にかけた言葉です。
感情を味方につけること
私が1番強調したい事はこれです!!!
ロボットではないので、毎日計画通りに行くわけがありません。
あなたには感情があって、それを理性で抑えつけることはできません。
体調の悪い日もあれば、急な予定変更を余儀なくされることだってあります。
だからこそ、自分に対する期待値は適切に持つことが大切です。
モチベーションが高い日もあれば、なんだかやる気が出ない日もあります。
それでも英語を続けていくために、自分のご機嫌を取る方法をたくさん持っておきましょう。
感情が爆発したときは、とにかくその感情を味わってください。
ずっとその感情のままでいられないのが人間です。悲しかったら悲しみ尽くす、イライラしたらちゃんと怒りましょう。感情的になるのが格好悪いと感じるならば、紙に書くことをお勧めします。自分の機嫌が良くなる方法を一つ一つ試してください。
感情に振り回される時間を、できるだけ短くするのはライフハックのコツです。
人と約束すること
スピーチコンテストがあるならば立候補!
プレゼン大会があるならば立候補!
今はできる実力がなくてもとにかく立候補!!
バッターボックスに立って、冷や汗をかいた分だけ成長できます。
本番は自分で作りましょう。
私はとてもとても怠け者なんです。締め切りがないといつまでもダラダラとやってしまう。
夏休みの宿題も最後に一気に片付けるタイプです。
だから人と約束することを癖にしました。
いつまでにこの文章暗記するから聞いてね。
来週この範囲の単語テストやってね。
毎日日記を書いてくるから添削してね。
言ってしまったら、いい顔したいので必死に帳尻を合わせる私です。
私のように、かっこつけたがりの怠け者にお勧めの方法です。
自分の性格に合わせて、やらざるを得ない環境を作ってみてくださいね。
人間らしい生活をすること
留学に来て最初の1週間、いやでもモチベーションが上がってしまいます。
この時はとにかく頑張れる。がんばりたくてしょうがない。
でも、数ヶ月の留学となると話は別です。
留学は短距離走ではなくてマラソンです。
最後まで走り切るために、生活リズムを整えましょう。
食事・睡眠・運動
慣れない環境でこれらを最適なものにするために全力を尽くしてください。
どんなに勉強がしたくても、睡眠時間を削ってしまっては日中のパフォーマンスが下がります。
どんなに勉強がしたくても、長時間の勉強に耐えられるだけの体がなければ勉強はできません。
健康的な食事をして、適度にストレス発散をして、毎日の生活の中に無理なく留学を取り入れていってください。
英語が中心ではなくて、生活を中心軸に置くことです。
心と体はつながっているので、メンタルも安定してきます。
不規則な生活に慣れてしまっている人は、留学前から起きる時間を合わせておくと良いですよ。